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日常の些事。

【感想】初めての美容鍼(セミナー)

昨日(土曜日)はクラスメイトの懇意の鍼灸師の先生の元へセミナーを受けに行った。

 

テーマはなんと美容鍼!

 

「美容鍼」というとなんとなく華やか~なイメージが強くて、自分とは縁遠い気がしてしまって勉強しようと思ったことがなかったけれど、クラスメイトに誘われて今回初めて参加してみた。

 

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最初に参加者の自己紹介と講師の先生の自己紹介。

 

先生のご経歴や治療に対する考え方、その中での美容鍼の位置づけ等のお話を伺った。その後は、美容鍼を習う/行う時どんなことに気を付けるべきか、どのような点で効果が出やすいかといったお話を私たちの質疑に答えながら丁寧に教えて頂いた。

 

特に、丁寧な顔の触り方や、痛みなく顔に鍼を刺す押手の話が個人的には印象に残った。

 

学校ではまだ顔や頭部への刺鍼は行っていなくて四肢にしか刺していない。四肢に刺す時にも丁寧な触れ方や押手は大切にするよう習うし気を付けて練習をするけれど、顔は特に独特という印象。皮膚が薄いし、目や口や鼻などデリケートな器官が顔という狭いエリアに密集しているし、より難しく注意が必要そうだと感じた。

 

美容鍼ならではかな~と思ったのは鍼の刺す角度や鍼柄の色などにも気を遣うということ。刺している所を写真に撮りたい患者さんは結構多いようで、治療効果を出すだけでなく映える鍼の刺し方にも気を配るのは意外と大事なこと、というのは自分にはなかった発想だった。

 

先生のお話はどれも根拠やお考えがしっかりとあってとても信頼できる方だなぁ、というのがお話を聞いていて伝わってきた。

 

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そしていよいよ実技!

 

なんと色々な種類の鍼をパッケージにして配ってくださった!寸6・3番の銀鍼しか刺したことがない私。初めてちゃんと触るステンレスの鍼。初めて見る5分鍼や0番鍼。鍼管に入っていない鍼。聞いたことあったけど見たことなかったメーカーの鍼。もうこれだけでワクワクした。

 

鏡を見ながら自分の顔に、位置や刺し方を教えてもらいながら咬筋やほうれい線、目元周りなどに刺鍼。

 

 

ほうれい線への刺鍼は、鍼が密集して、口元に触れるのを避けながら、既に刺した鍼に当たらないように押手をしたり撚鍼するのがかなり難しい。

 

自分で自分の顔をどうにかしたいと思っていたおでこの皺へのアプローチ方法も伺い、生え際への横刺にも挑戦。刺すのが難しくて角度や間隔はめちゃくちゃになったけれど、練習だと思って生え際に刺しまくってみた。思ったより入りやすかったけど、皮膚が薄いからなのか結構痛い。

 

隣の席ではお洒落ターバンを巻いたクラスメイトが顔面に鍼を刺しまくり、どこかの民族の成人の儀式のようになっていて、見るとつい笑ってしまう。そして笑って顔の筋肉が動くと痛い。施術中顔を動かしてはいけない…という学びを得た。

 

顔に刺すのは初めてだったから、どこにどのくらいどの角度で刺したらいいのか、どこは注意が必要なのか、どこを刺す時は難しいのか、などご指導いただきながら刺せて、安心しながら楽しめた。

 

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最後は抜鍼して終了。

 

ビフォーアフターの写真を比べてみる。

 

SNSに自分の写真を上げない派なので写真は載せないけど、ほうれい線は若干薄くなった様子。あと、写真ではわからないけれど、明らかに頬周りにハリが出ていて即効性に驚いた(触った感じが全然違った)。

 

クラスメイトの一人は目の開き具合が変わってパッチリしたり、また別の人はやはり顔に艶が出た様子。

 

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帰り道。クラスメイトが「女は何歳になっても美しくいたいのよ~!」「美しければそれだけで元気が出るのよ~!」「歳だから美容は不要ってことはないの!」と話しているのを聞いて、そうだよな~、と思った。

 

高齢の方を対象にお仕事するためには機能回復とかADLの維持とか疾患とかそういう勉強が優先!って思いがちだったし、自分が美容と縁遠いから美容はいいや…って思ってたけどそうじゃないんだよな…。という。

 

引き出し増やすの大事だし、これからも機会があったら美容のセミナーや勉強会も出よう。