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日常の記録。

国試の感想④〜受験中のエモーション、鍼灸国試編〜

前回の続き(国試の感想③〜受験中のエモーション、あまし国試編〜 - Blog 1/445)

 

***
鍼灸国試・朝

 

会場に向かうまでの話は別記事参照(国試の感想②ホテルに宿泊するべきか否かについての個人的見解 - Blog 1/445)

 

7:30、会場着。同級生数名と遭遇。そのうちの1人、「僕の予想だと今回は三毒説が出ますね」。

 

「そんなマイナーなの出る?過去問10年で確か1回しか出てなかったよ?でも念のため聞いとくわ、三毒説ってなんだっけ?」

 

みたいな会話を交わす。

 

***
鍼灸国試・午前

 

会場は前日のあまし国試と同じ建物だった。しかし前日は時計が見えたが今回はプロジェクターで隠されて見えず。腕時計を持っていたので事なきを得る。

 

話が逸れるけど、腕時計は、国試は絶対必須!

 

東京に限って言えば、会場になる大正大学は、着席して見える位置に時計がある建物が会場になる建物の内2つしかない(何号館かは忘れた)。

 

私が受験した13号館は時計があったけど、なんと側面にあって、時計を見たら多分100%不正を疑われる。正面にもあったけど、後方座席からはサバンナの住民位目が良く無いと多分見えないし、そもそも時計の前にでかいプロジェクターが設置されていて見えない。プロジェクターを畳んでくれるかは完全に試験監督のリーダーとおぼしき人の判断に委ねられていて、あましの試験の時の監督は受験者が何も言わなくても畳んでくれたけど、鍼灸の国試の時は時計を持ってない受験者が頼んでも畳んでくれなかった。

 

とにかくこれから受験する人は腕時計を持ち歩く(あるいは付ける)習慣を!腕時計無いとキツイよ!きっとメンタルもヤられる!!腕時計!腕時計!私からできるアドバイスはこれだけ!この位しかアドバイスできる事無い!腕時計オバサンの言ったこと、忘れないでね!!

 

閑話休題

 

午前の試験が始まった。私の場合、内定先で鍼灸の免許が必須だったので前日のあましは落ちても鍼灸だけは絶対に受からないといけない。内定取消はマズイので否応無しに緊張感が高まった。

 

しかし午前は緊張した割に難しくなかった。あっという間に解き終わって、見直しを2周して、確度の低い問題を再検討した。一応時間いっぱい座席にいた。

 

***
鍼灸国試・昼休み

 

前日と同じムーブ。

前方に、多分有名巨大校の集団が居て、午前の問題や午後に出そうな問題についてめっちゃ頭良さそうな会話をしていた。

 

***
鍼灸国試・午後

 

午後は1問目から大爆発であった。

 

1問目は陰陽論じゃないの?3問目からは五行色体表でしょ?え?え?何これ…!?てか三毒説出てる!朝のアイツの台詞は予言だったのか!?

 

とりあえず、難しいヨー!しかもなんで問題の出題傾向変えてきてんだヨー!

 

みんなも絶対驚いてるぞ、こりゃ…

 

同級生のみんなは生きてるかな…生きてる…?おーい!おーい!みんなぁぁぁっ!生きてるー!!?

 

頭の中は緊急アラートと同級生への安否確認でいっぱいになった。

 

東概がこんな感じだとするとこれから先は一体どんな問題になるんだ…と思ったら怖くなった。もう1問も落とせないと思ったら、経穴の問題は慎重になった。確実に正答を選んで、間違えないように、選択肢に該当する経穴を全て書き出した。とにかく知ってることを全て吐き出すように書いた。

 

経穴は、東概とは違って難しくはないものの、ここ数年の傾向通り、とにかくパズルやクイズのような出題ばかりで手間が掛かる感じだった。簡単だと思って選択肢を検討せずに選んだら間違っていた、となりそうで怖い感じだった。

 

「1時間経ちました。これから退出可能時間です」とアナウンスがされた時、まだピッタリ1/3しか解き終わっていなかった。

 

え、もう…!?あと1時間半で2/3?ちょっとペース上げないとヤバいかも…

 

しかしその後も、西洋系が続くかと思ったら突然東洋医学が出てきたりして問題がどう続いていくのかよく分からず混乱する構成。

 

とにかく時間内に全部の問題をできるだけ確実に解くことだけを目標に集中していく。

 

一つずつの選択肢を全て検討して解いて、共通問題を終えた時点で14:55だった。(私は毎回ラップタイム的なものを書きながら受験してるから今回も記録が残ってた。)

 

試験終了は15:25。

 

あと30分で鍼灸理論全20問を解いて、マークミスが無いかチェックし、確度の低い問題の再検討をしなければならない。

 

流石に無理…でもここで諦めて後悔したくない。

 

ものすごく必死で鍼灸理論の問題をやった。多分この1年間に受けた試験の中でこの瞬間が一番集中していた。私は手汗は全くかかないタイプなのに、今回初めて自分でも分かるくらい手汗をかいた。本当に時間内に終わらないんじゃないかと恐怖だった。

 

なんとか全部解き終わって、まずはマークミスが無いか見直し。本当だったら曖昧な問題の再検討からしたかったがそんなことしててマークミスを確認できないまま終わったら悔やみ切れない。

 

答案と問題冊子を急いで見比べる。

 

ようやく1周見直して、ズレがないことを確認した時点で無情にも試験は終了した。

 

もう何も検討できない。終わってしまった。

 

回収されるまで答案には触れなくなったが、名前と受験番号の間違いが無いか、机の上の受験票とマークシートを5回くらい見直した。手はお膝で、受験表と答案を必死の形相で睨みつけてた受験者…周りから見たら怖かったかもしれない…多分凄い顔してた。

 

***
とにもかくにも、これで3年間ずっと準備してきた試験が全て終わった。

 

宅建も私の時は既に国家試験になってたけど、その時の緊張感とはケタ違いだった。

 

宅建は、自分の場合落ちても別に日常に変化は無く、受かれば会社からお金をちょっと貰える位のものだった。勉強期間も半年位だし落ちたら来年また受ければいいやという気持ちだった。気楽だった。

 

あはきの国試は全く違う。3年間必死こいて勉強してきてようやく1回だけ試験が受けられる。卒業できれば後から何度でも受けられるけど、卒業してからも同じ勉強を続けられるかと言われたら正直自信がない。お金だってもう続かない。しかも内定も取消しになる。

 

受かるしか選択肢が無いような状況であの試験。特に今年(32回)は午後が難しかったと思う。結果的に出来は悪くなかったし落ち着いて見ればなんてことない問題も結構あったけど、受験の最中は緊張感も加わって、自分達の代が過去最も難しい試験に当たってしまったのではないかと思うほど難しく感じた。肌感では緊張によって平時の7割増しくらい難しく感じた。終わった時はもう本当にだめかもしれないと思って泣きそうだった。

 

正直、もう2度と味わいたく無い2日間だった。

 

***


全ての試験を終えて、同じ教室の同級生と顔を合わせたら緊張が解けたのと不安が押し寄せてきたのとで泣いてしまった…。口々に「ヤバかった」と言い合った。

 

会場から出て、別の建物にいた同級生とも合流した。口にするのはみんな「ヤバかった」であった。蓋を開けてみれば違ったかもしれないが、その瞬間は大爆発の年だと本気で思った。今年一緒に受けてこの空気を共に味わった人達は皆んな仲間だと思いたくなるくらい今年の国試(特に鍼灸午後)はヤバかった。

 

(※あくまで個人の感じ方の問題なのでそこはご承知おきください)

 

***
何人かの同級生はそのまま飲みに行った。もう終わってしまったのだから今更答え合わせなどしても勉強という面では全く意味がないから当然のムーブだと思う。

 

しかし私はとにかく早く自分が安全圏に入れたのか確認して少しでも安心したかった。

 

同じように答え合わせをしたいメンバー4人で、もう場所も全然なかったので、巣鴨のカラオケ店に入って、狭い部屋ですし詰めになりながら教科書などを参照して答え合わせをした。

 

答え合わせをして、その場にいた4人は全員合格安全圏だということが分かった。いくつか不明な問題が残ったが、それでも大丈夫だろうということになった。

 

これでようやく、ひとまずの安心を得た。

 

そして飲み会に合流して、みんなで楽しく乾杯して、写真も撮り、沢山お喋りもして、数名で今度は本当に歌うためにカラオケに入り、なんとオールした。

 

1週間ほとんどロクに寝てない状態で、十数年振りのオールは身体に応えた…。何やってるんだろうと思いながらも楽しかった。オールももう2度としないだろうけど(懲りた)。

 

巣鴨駅から始発の山手線に乗って帰宅した。翌日は全く再起不能で午前中を丸々棒に振ったが、それでも楽しかった。少しだけ安心もした。

 

これが私の、国試の思い出。

 

国試の感想③〜受験中のエモーション、あまし国試編〜

今日は3月31日!あはき学生最後の日!

 

国試の感想や受験のことを書き残しておこうと思ったのに、日々のあれこれ(※転居及び飲み会)に追われて殆ど書いてないままこの日を迎えてしまった!

 

もう国試からは1ヶ月以上経っちゃったけど、覚えてる心の動きを大急ぎで書き残すよ!ちなみに問題の分析とかはしないので国試対策には全然ならない内容を今から書きます。

 

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国試前のコンディション(1週間前〜)

 

試験そのものや遅刻の心配で緊張がMAX。寝ても早く目が覚めて眠れない。お腹が空かなくてご飯が食べられないけど集中力が切れるのが怖くて無理やり食べる。終始落ち着かない。交感神経超優位、という感じ。

 

卒後の進路の採用試験の時もそうだったけど、どうやら私は緊張すると食べられなくなるタイプ。あと思いが強過ぎて言いたいことが多過ぎると喋れなくなるタイプ。これまでの人生を無難に生きてきたせいでこんな経験はしたことが無く、自分の状態に自分で驚く始末。

 

ホテル泊の様子などは別記事に書いてるので良かったらそちらをどうぞ(ホテル取るか迷ってる人の参考にはなると思う)。

国試の感想②ホテルに宿泊するべきか否かについての個人的見解 - Blog 1/445

 

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あまし試験当日・午前

 

開始前、異常に喉が渇いて頻繁に水を飲んだ。飲むとトイレに行きたくなって何度もトイレへ。口渇・多飲・多尿の無限ループ。斜め後ろにいた同級生が「水飲み過ぎじゃね?」とちょっと引いてた。開始前30分で500mlのペットボトルが空に。マジで試験直前まで飲んでた。

 

試験開始。

 

絶対出ると予想していた介護報酬のネタが初っ端で出てきてニンマリ。今年は介護・診療・障害福祉の報酬全部が改定になるトリプル改定の年だから出ると思ってたんよ!知らなくても解ける内容だったけど。国の制度や大きなニュースになった出来事などその年の時事ネタは押さえておいて損はないよねぇ。

 

浄水操作…?精神障害の入院…?関係法規も絶妙に分からない…分かんないことばっかり聞かないでほしい。

 

その後は比較的簡単。

 

と思ったら問題80。筋肉注射って刺すとどうなるの…?作用機序が分からなくなった…。これは看護師の同級生なら分かるはずだ、そう思って私はテレパシーを飛ばすことにした。

 

「〇〇さーん!〇〇さーん!聞こえますかー!問80なんですけど筋注って刺すとどう作用しますかー!」

 

心の中で結構叫んで頑張ったけど、多分会場が別の建物だったから届かなくて応答してもらえなかった。ちなみに問6の時も別の同級生にテレパシーを飛ばしたけどそれもだめだった。テレパシーってどうやったら出来るようになるの?

 

ちなみに2日間で5回くらいテレパシーを試みたけど一度も成功しなかった。

 

全部解き終わった時点で残り50分。その時点で「もしかしたら間違ってるかも」という問題を数えたら25問あった。正答率は68%。

 

それから見直しをして、曖昧な問題を解き直して午前中は終了。

 

回答用紙回収の時、試験官が答案を奪い取るように(私触ってないのに!)シュッと取り上げて、それがすごく嫌な感じで精神的ダメージを喰らう…。

 

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あまし国試・昼休憩

 

トイレは思ったより混雑してなかった。

 

同じ教室の同級生と少しおしゃべり。とにかく前向きな気持ちでいることが大事だとばかりに励まし合う。

 

午後の試験対策を直前までやりたいので午前中の調べ物はしない。

 

昼食は、コンビニのおにぎり1個とバナナとチョコレート。

 

実は1月上旬のAND9の模試の時、昼食を食べ過ぎて(おにぎり2個とパン2個)午後の試験中寝てしまった。模試なら笑い話だが、まさか本番で寝るわけにはいかない。1週間前くらいからロクに寝ていなかったので、もし食べ過ぎによって眠気が襲ってきたらもう起きていられる自信も目を覚ます自信もない。

 

 

「終わったら好きなものを好きなだけ食べられる。食べるのは今じゃ無い!」と自分に言い聞かせて腹5分目でストップ。

 

その後はひたすら五行色体表や要穴表や奇経八脈をチェック。ダメ押しで奇穴も。

 

午後の試験直前は勉強しながら自分でカスタマイズした青本(と私が呼んでるだけの本)が役に立った。

 

これ。

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あまし国試・午後

 

特に感想無し。警戒した割に簡単だった。問題141がちょっと迷った。

 

でも自己採点は低く見積もったので103点。あまし国試は160点満点なので96点が合格ボーダーだから、少し不安な点数と言ったところ。


Twitterでフォローしてる方も言ってたけど、不適切問題があったり速報や学校発表の回答が正式回答とズレる場合があるから、ボーダーより最低10点は上乗せ出来てる方が安心。そう思うとこの時点での自己採点はちょっと不安ではあった。

 

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あまし国試終了後

 

同級生と3人でファストフード店で自己採点。黒本から回答速報が出てたけど、全問全選択肢、自分達で教科書や参考書参照して答えを確認した。黒本のは、結構誤答が多かった気がする。

 

この時、正答の疾患などの教科書の記述を少し広めに前後読み合わせたのが翌日の鍼灸の国試で役に立った。マジであましの答え合わせはやって良かった!

 

***
鍼灸編へ、続く

 

 

 

言葉にする。文を書く。

私は、自分が考えていることを文字に起こすのが好きだ。綺麗でも論理的でもないただの散文だから、読む人からしたらそんなに意味は無いと思う。

 

だけどそれを、ブログという広大なインターネットの海に浮かぶ船に乗せて放ってみたいと思う。

 

誰かが読むかもしれないと思って書くと、散文とは言え思考が整理される感じがする。漫然とノートに書くよりまとまる気がして、そうすると後で読み返した時に自分が読みやすい。

 

もしこのブログを読んでくれている人がいたとして、私の人となりを知るきっかけになって、好感を持ってもらえるまではいかなくても、関心を持ってくれる人がいたらそれもまた嬉しい。そういうことはごくたまにあるけど、でもまぁそれはボーナスのようなものなので目的にはしていない。

 

***
感じたことを、思考を、目標を、なりたい自分の在り方を、良かったことを、学んだことを、人の素晴らしいと感じたことを、文字に起こす。

 

文字に起こすことで、それらの言葉が自分の中に再吸収されていくのを感じる。瞬間的な感情や思考を一度取り出して、文字にして眺めて、良いなと感じたら書き残す。そうすることで、自分が少し、アップデートされるような気がする。

 

「考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる。」は、新卒時代に会社の役員から聞いた言葉で、今ググッたらマーガレット・サッチャーの名言だった。

 

色々な考えを文字に起こして言葉にすると、自然とそれに意識が向くと感じる。悩んだこと、考えたこと、気付いたこと、日々起こる様々なことを書き起こすことで、段々と自分が形作られていくような気がする。

 

私は、気付いたら良い人達に囲まれていてたくさんの影響を受けた。周りから聞いた言葉、周りで見えたもの、それらを反芻していくうちに自分の中に変化が起きたように思う。その変化が塊になって、自分の行動を変えたと思う。習慣まで変わったかと言われると、そんなことはない気がするけれど、行動が変わったことで環境も変わっていったから、半ば強制的に習慣も変わっていくんじゃないかと思う。

 

それらがきっとまた、自分の人生や運命を変えていくんじゃないか。良い方向に導かれる言葉や行動をしていきたい。

明け方に想う

卒業式翌日の朝。山手線の始発を待つホームでブログを書いている。

 

私のイケナイところだけれど、みんなと一緒にいたい、ギリギリまでいたい、が過ぎて、なんと1人だけ終電を逃したのだった。適当に時間を潰し終わって、今から電車に乗るのだ。

 

ちなみに両手にアイロンを抱えている。古典的な、ザ・アイロン、東芝製。同級生に貸していたものを返してもらったものだが、周りから見たら謎の乗客である。

 

始発の山手線は、思いの外混んでいる。どこから出発したのだろうか。

 

***
日もまだ昇らない、真っ暗な早朝のひんやりとした空気の中を歩きながら、今日からの未来を思う。

 

26日の合格発表を待って、無事に自分の番号を見つけたら、そこから先は正真正銘の鍼灸あん摩マッサージ指圧師である。

 

もう、学生では無い。

 

責任感。

 

今日からの毎日のキーワードは、これに尽きる。

 

自分への責任。

相手への責任。

周りへの責任。

 

責任は、何のためにあるかと言うと「守る」ためにあると思う。

 

自分を守る。

相手を守る。

周りを守る。

 

全てを守るための、自己管理。

心身の健康、感情、スケジュール、勉強、練習、などを自分でコントロールすることが求められる。

 

学生は、ある意味色々なものがアウトオブコントロールでも、ベルトコンベアーに乗っかってさえいればゴールまで勝手に辿り着くことができた。楽なもんだ。

 

これから先は、自分の脚で歩かなければいけない。脚を向ける方向も、自分でコントロールを定めなければならない。鍼先だって同じだ。

 

「学生」というのはある種の免罪符で、それを意識していたし、十分活用したと思う。

 

でももう、守られない。

学校が私達に負っていた「責任」は終わり、私たちは「守られなくなった」のだ。

 

全てが自分の責任のもとで行われる。

 

先程「目の前のことは全て自分自身が招いたこと」と同級生が呟いているのを見た。

 

全くその通りで、これが「責任」なんだと思った。私は覚悟を改めなければと、思った。

 

全ての思考と発言と行動は自分に帰結する。

それは、誰のせいでもなく、他でも無い自分が選んだことなのだ。

 

当たり前のことを、ぬくぬくと、居心地の良い場所に甘えて忘れかけていた気がする。恥ずかしいことだと思う。

 

今一度、心に刻んで、今日からの日々を始めたい。

 

 

 

同級生

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卒業式だった。

 

誰がなんと言おうと、最高の学年だった。

 

同級生からもらったもの。

数えきれない。

大好きで、居心地のいい温かい場所。

 

離れたくないな。

もっと一緒にいたかったな。

 

明日から、もうこれまでみたいに集まる日が来ないなんて信じられない。

 

泣いた分だけずっと一緒にいられるならいいのに。そのくらい、涙が出る。

 

みんなからもらったものを、自信と支えにして、これから先、一人で歩く道をしっかり歩きたい。素晴らしい思い出が沢山あるから、寂しくなったりつらくなったら、それを一つずつ取り出して、眺めて、思い出して、勇気に変えて、あるいは持ち直すきっかけにして、頑張りたい。きっと、頑張れる。

青空に黄色い家鴨が映える〜卒業旅行〜

卒業式を明日に控えた月曜日。同級生と連れ立って葛西臨海水族園に行った。総勢12名。

 

計画が始まった2週間前の予報では今日は雨の予報だったので、屋内施設にしようと行き先を決めたのに驚くほどの快晴になった。しかし猛烈な強風である。

 

強風に煽られながら、みんなで水族園に向かった。ただ歩いているだけでこんなに楽しいのは何故なのだろうか。ただ歩いているだけの写真や動画を沢山撮った。

 

魚を観察しながら色んな話をした。飼育員さんにみんなで質問したりもした。我々は年齢こそ大人だが、3年間の専門学校教育の中で学問以外の部分は本当に幼稚になってしまったので小学生のような好奇心で発言や行動をしがちなのだった。

 

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魚。

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魚。

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メンダコ。先輩が好きなので写真に撮って送った。

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水槽に張り付くヒトデ。


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イソギンチャク。ナントカ アネモネって名前のが多かった。アネモネの花のように見えるから?


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クラゲ。クラゲもプランクトンの一種っていうのを初めて知った。「プランクトン=浮遊生物」なんだ。ちっさい何かだけプランクトンっていうのだと思ってた!

 

魚の骨格標本もいっぱいあった。骨を見てたら「魚の筋ってどうなってるんだろう?食べる時起始停止とか意識したことないけどあるのか?そもそも魚の筋ってどこでいくつあってどう区切るんだ?」と疑問に思ってググったけどよく分からず…飼育員さんによると血合い筋と普通筋の2種類くらいでしか分類しないらしい。そんなシンプルなの?

 

写真撮らなかったけど、ナントカイモリが可愛かった。世話が簡単で可愛いから引越し先で家族になってもらおうかなと思ったけど、寿命が17年と聞き、熟考の末断念した(その場で連れて帰るわけでもないのにイモリを養えるかすごく考えた)。よく聞いたら日本中水が綺麗なとこならほぼどこにでもいるそうなので、家の近くの川で探してそこで飼えばいいか、と思い直す。

***

ランチは館内のレストランで食べた。

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八丈島海の幸ランチ(だったと思う)。トビウオのつみれを食べてみたくて選んだ。トビウオ感はあまり分からなかったけど「これがトビウオの味か…」と噛み締めて食べた。

 

ランチの後は、発光生物やマグロの餌やりを見学。

 

「海にも行こう」という話になって退館したところ、出入り口の所に設けられた記念撮影スポットに捕まる。マグロやペンギンのモニュメントが置かれたフォトゾーンで施設の方に写真を撮ってもらえるのだ。そこの撮影係のお兄さんがテレビタレントばりのテンションの高さと話術で、あっという間に絡めとられた私達は写真を撮ることにした。1枚1,300円の記念写真も12人で割るとプリクラ感覚である。しかもデータ付き。お得!

 

撮影のお兄さんは、韓国の大物司会者のユ・ジェソクにちょっと雰囲気が似ていた。

 

シャッターを押す時の掛け声が「ハイ、葛西ィィィィィィ!」「素晴らシィィィィィ〜!」だったのが全員のツボにハマって、そのあとずっと「◯◯シィィィ〜」を連呼して写真や動画を撮りまくった。撮影スタッフのお兄さんも巻き込んで…。月曜日の真っ昼間にハイテンションな20代から60代までの男女混合の集団を見て、お兄さんは一体我々をなんの集まりだと思っただろうか…今となっては知る由もない。聞いてみればよかった。

 

お土産ショップも寄った。ミュージアムのお土産ショップってついあれもこれも欲しくなる。メンダコ手拭いが可愛くて欲しくなったけど我慢した。

 

***
葛西臨海公園に行くと、恐ろしいほどの強風が吹き荒れていた。そんな中、「フリスビーを持ってきたんだ」という同級生。自然に抗ってフリスビー。

 

強風で髪をボサボサにしながら海辺に着いて写真を撮っていたら公園内のスピーカーからアナウンスが。曰く「只今、大変強い風が吹いております。どのくらい強いかと言いますと風速14、15メートル、これは、立っているのもやっと、という強さです」

 

台風のような風の中みんなでゲラゲラ笑いながら写真を撮って、でも流石に長くは居られないと早々に退散。

 

橋の端が緩やかな下りカーブになっていて、そこを滑り台にして滑る同級生。

 

公園の売店でしゃぼん玉を見つけた。振るとグワグワと蛙の鳴き声のような音が鳴る、家鴨の柄がついたしゃぼん玉を次々と購入してみんなでしゃぼん玉を飛ばして遊んだ。風が強いから吹かなくても勝手にしゃぼん玉が飛んでいく。天気は快晴。平和で、馬鹿で、幼稚で、楽しい時間。これから先、しゃぼん玉を飛ばすだけでこんなに盛大にはしゃげる仲間にこんなに沢山出逢えるだろうか。この年齢になって「ウチら、プリキュア!」とか言いながら棒を振り回したりできるだろうか。

 

***

もっと遊んでいたかったけどバスの時間があるのでバス停へ。同級生お薦めの、日本のインド・葛西のインドカレー屋に行くのだ。

 

バスの後部座席に並んで座って、まるで小学校の遠足のよう。「明日、卒業式の前に麻雀の練習会する?」など急にアダルトな会話を展開。

 

思ったより早く到着したため店の横のインド食品店で買い物をした。店の中は価格が明確に表記されていないお菓子などが売っていて、ほど良い雑さが海外のようだった。「これはいくらですか?」と聞きながら買ったり、聞かずに勢いでレジに持って行ったり。

 

インドカレー屋はこれまた程よい海外感があるレストランで、多分現地なら高級な店扱いになりそうな、日本だと洋風食堂といった感じの店であった。

 

奥のスペースのテーブルに、2列に並んでインドカレーを食べた。沢山の種類のナンとカレー、(多分)インドのビールや、つまみや見たことがない謎のデザートなどをみんなで分け合って食べた。

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店の人が写真を撮ってくれた。並んで異国の料理を食べている姿は、みんなで海外旅行に来たような雰囲気だった。

 

今日1日、世界中の海の生き物を見て、海を見て、広い公園で遊んで、バスに乗って、インドのような店で買い物をして、異国のホテルの食堂のような所で食事をして、まるで何日もかけてみんなで旅行に来たような、そんな濃密な1日だった。


帰りの電車で、大量に撮った写真と動画をLINEグループのアルバムに入れる。「アルバムのタイトル、何にしましょうか?」「”卒業旅行“でいいんじゃない!?」「本当、旅行みたいだったねぇ!」ということで、今日1日は私達の「卒業旅行」ということになった。場所、葛西だけど。たった1日だけど。

 

明日は卒業式。絶対に泣いてしまう。だから今日1日は、絶対に泣かないと決めて過ごした。途中危なかったけど、1秒も余すことなく全力で楽しんだ。すごく楽しかった。一生の思い出。

 

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蛙のように鳴く家鴨。快晴の青空と黄色が鮮やかで、綺麗だった。

国試の感想②ホテルに宿泊するべきか否かについての個人的見解

続いてるようで続いてないような、前回の続き。

国試の感想① - Blog 1/445

 

この記事では「国家試験の前日にホテルに宿泊するべきか否か」について、自分の経験を元に、実際に自分が感じたことを好き勝手書こうと思う。

 

全て個人的な感想なのであまりアテにはしないでただの雑文として読んでもらいたい。

 

***
結論から言うと私の意見は

 

「試験の前日、ホテルに泊まるべき」

 

そして

 

「ホテルは国試前の夏位に早めに予約しておくべき」

 

である。

 

これを読んでる人に押し付けたいわけではなく、自分はそうするべきだった、という答え合わせ占い的な、なんかそういうやつだと思って聞いて欲しい。

 

「ん?じゃあお前はホテル取んなかったのか?」と思われたアナタ。半分正解です!

 

私は、あん摩マッサージ指圧師の国試は自宅から行き、あまし国試の後は巣鴨のホテルに宿泊、鍼灸師の国試の日はホテルから会場に行った。

 

つまり、ホテルに泊まらず行くパターンと、ホテルに泊まって行くパターン、どちらも経験した。

 

別にどっちも経験して後からブログのネタにしようと思ったわけではなく、予約が後手に回って直前に予約したため宿泊費が高騰していて2日分予約するのを躊躇ったためこうなっただけである。つまりただの準備不足。

 

なぜこうなったか。言い訳を述べていきたい。

 

***

①当初宿泊する気が無かった(近いから)

 

実は私の自宅は大正大学からそう遠くはない。電車がダイヤ通り動けば30分で会場に着く。定期区間も含むので片道200円位で行ける。

 

国試前、私は国試後にみんなと飲みに行くことで頭がいっぱいだった。ホテル代を飲み代に回したほうがいいのでは?そんなことを考えていた。

 

②当初宿泊する気が無かった(高いから)

 

1つ上の先輩達の頃はまだコロナ禍ということもあってかホテルの代金が1泊7,000円位だったと聞いていた。

 

ところが5月にコロナが5類感染症に分類されて旅行客が増えたのか、国試日程でホテルの予約ができ始める6月の時点で宿泊費は2倍に跳ね上がっていた。おまけに今年は国試の日程が3連休に重なっている。板橋・大塚・巣鴨界隈のホテルは1泊14,000円である。安いホテルもあったようだがそれでも前年度よりは高いようだった。

 

高いなー。私家近いしなー。ホテルで30,000円近く使うんだったらそのお金で飲みに行きたいなー。

 

と思った。

 

1月上旬に会場模試を受けた時も2日連続自宅から行ったがそんなに負担に感じなかったのもある。

 

③当初宿泊する気が無かった(性格とか能力のせい)

 

同級生達がホテルの予約の話をしている頃、私は国試と全く関係ないことで頭を悩ませていた。なんだか毎月毎月やらねばならぬ何かに追われていた。

 

性格的にというか能力的に、同時に複数のことを決めたり考えたりするのが苦手だったり、目の前のことが確定したり片付かないと次に進めないところがあって、宿泊するかどうか決める前に、まずは降ってくるタスクを全部こなさなければと思っていた。

 

全部が落ち着いたのが1月の下旬だった…

 

言い訳終わり。

 

 

***

予約に至るまで

 

次々降ってくるタスクが片付いた頃、ようやく、やっぱりホテル取ろうかな…という気になった。

 

一人暮らしなので万が一起きられずに試験に遅れたら…また、自分の住んでる沿線は事故でしょっちゅう電車が止まることが急に不安になってきた。うちの周りには他に駅やバス停がないため、もし運休になったら別の路線に乗れる2つ先の駅まで早足で30分歩かなければならない。

 

実際先日、もう国試も終わった今だから良かったが、出かけようとした所全線運休になってしまい、まぁまぁ汗だくになりながら2駅分30分歩いた。

 

自分が一人暮らしなのも、電車がしょっちゅう止まって困ったことになるのも今に始まった話ではなく、国試の出願より遥か前から明らかだったにも関わらず、この期に及んで私は焦り始めた。

 

しかし直前には部屋を埋めるために安くなるという噂を聞いていたアパホテルは全く値段が下がらず高止まりのまま。前年の夏頃にはまだ安かった周辺のホテルも埋まり始めたのかどこも1泊1万円以上になっている。

 

急にテンパり出した私を見て、同級生が出来るだけ安いホテルを探して勧めてくれた。「ちょっとラブホみたいなんだけど…」と言われたそのホテルは、1泊12,000円であった。色々お金がかかっていた時期なので(というか今も進行形で諭吉は私の元から巣立って行っているが)、この金額で2泊は無理である。

 

あましの試験終了後は疲れているであろう、また内容的にも鍼灸の方が負荷が大きいであろうと考えて、鍼灸国試の前日だけ宿泊することに決めた。

 

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自宅からあまし師国試に向かった感想

 

まず、国試の2週間前位から「当日雪になる可能性」という予報が出始めてかなり焦った。

 

前述の通り電車が止まる可能性が出始め、暗澹とした気持ちになった。

 

もし本当に雪が降って電車が止まったら、私は宿泊用の荷物が入ったキャリーを引きずり、国試のために勉強した大量の紙資料を背負い、2駅先まで雪の中30分歩かなければならない。国試本番直前に、なんというダメージだろう。絶対に寒さと疲れで試験中に寝てしまう。その状態で寝たらもう起きられる自信が無い。

 

降るかもしれない雪の情報でメンタルは落ち込むばかり。

 

加えて、万が一起きられなかったら…という不安のため直前の1週間は全くよく眠れず、そこまで早く起きる必要がないのに3時半や4時くらいに目が覚めてしまう日々を過ごした。交感神経が優位になっているのか食欲も湧かずロクに食べられず、寝れない食えない落ち着かないという交感神経三重苦状態に陥っていた。

 

当日は幸運なことに雪予報は外れて無事予定通り会場に着けたものの、当日までのストレスと睡眠不足で体調は全然良く無かった。特に作戦を立てていたわけではないが、明らかに「作戦失敗」という感じだった。眠気は全く無かったが、もう少し元気良く行きたかった。

 

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あましの試験後ホテルに泊まった感想

 

まず良かったのは、帰りの時間を気にしなくて良いので試験後に同級生と時間をかけてあましの試験の解き直しができたこと。解答速報も出ていたけど、同級生達と教科書を突き合わせて全問確認をした。その時確認したことが意外と翌日の鍼灸の試験でも出たので、この時間を持てたのがすごく良かった。

 

時間に余裕があるから久しぶりに少ししっかり目に夕飯も食べた。とは言え松屋のミニサイズ牛丼。これだけでも胃がもたれそう。でも食べた。一緒にいた同級生は定食をしっかり食べてて凄いなぁと思った。同級生は、緊張が食欲に向かうタイプだと言っていた。国試前の緊張の仕方は人それぞれである。

 

ホテル自体の感想を言うと、同級生が予言していた通り、予約したのはラブホテルのようなホテルであった。もうみんな大人だからどんな感じだったのかは想像で補ってほしい。

 

しかし不便では全く無かった。そういう所なので、まず部屋が広い。ベッドが大きく、ソファもあった。浴室も広くて、久しぶりに足をたっぷり伸ばして全身ゆっくりお湯に浸かって疲れを癒せた。アメニティも充実していた。内装も別にエッチな感じではなく、ビジネスホテルよりは殺風景ではない程度で、ベッドが回り出したり天井が鏡だったりということもなかった。TVを付けても普通に民放だったし、大きなベッドに大の字に転がりながらこのホテルにして良かった!と思った。探してくれた同級生には感謝である。

 

しかし眠れないのは変わらずで、勉強しようにもなんだかなーで、ひとまず寝たもののやっぱり4時くらいに目が覚めてしまった。

 

仕方ないのでコンビニに行って朝食を買ってゆっくり食べた。食欲は全然無いので茶碗蒸しとかりんごを食べた。もう1週間近くロクなものを食べていなかったので、空腹で頭が働かなかったり集中力が途切れたらどうしようと新たな不安を抱えながら、時間をかけてとにかく一生懸命食べた。

 

4時に起きたくせに、グズグズしていたらあっという間に7時半になってしまい急いで会場に向かった。

 

巣鴨駅から西巣鴨まで、歩いて行く同級生も結構いたが、私は三田線に乗った。8時前には会場着。これで2日間とも遅刻は免れた。

 

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鍼灸国試の前日にもし宿泊していなかったら

 

多分体力その他を心配して、あましの試験直後に真っ直ぐ帰宅したと思う。

 

私は怠け者なので、家に帰ったら同級生と教科書を突き合わせる位の情熱では解き直しをしなかったと思う。あの解き直しは自分には絶対必要だった。

 

起きられなかったらどうしようと不安になって多分ホテルにいるよりもっとよく眠れなかった。あと風呂にもあんなにゆっくり浸からなかっただろうから寒さと疲れが取れなかったと思う。

 

朝、電車を気にして早く出発していただろうから時間をかけて朝食を食べられなかった。前日の夕飯も同様。

 

こうして振り返ると、鍼灸国試の前日にホテルに泊まったのは自分にとっては正解だった。

 

でももっと言うならあましの前日から泊まるべきだった。そうすればあましの試験ももっと良いコンディションで臨めたと思う。

 

そしてホテルは、みんなと同じ時期に早めに予約すれば良かった。そうすればもう少し安く2泊取れたはずだ。直前までキャンセル料もかからない所が多いのだからさっさと押さえておけば良かったのだ。

 

あと、2泊した同級生はあましの試験日にはホテルに荷物を置いてきていて身軽だったけど、私は初日も二日目も、でかいキャリー、でかいリュック、ショルダーバックという重装備で、2日目は雨も降ったし、ちょっと恥ずかしかったしあちこち荷物を引きずって歩いて大変だった。

 

 

以上が、国試前にホテルに泊まったり泊まらなかったりした感想である。この経験を今後の参考に…はする必要がないことを願う(※合格発表は、まだ☆)