続いてるようで続いてないような、前回の続き。
この記事では「国家試験の前日にホテルに宿泊するべきか否か」について、自分の経験を元に、実際に自分が感じたことを好き勝手書こうと思う。
全て個人的な感想なのであまりアテにはしないでただの雑文として読んでもらいたい。
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結論から言うと私の意見は
「試験の前日、ホテルに泊まるべき」
そして
「ホテルは国試前の夏位に早めに予約しておくべき」
である。
これを読んでる人に押し付けたいわけではなく、自分はそうするべきだった、という答え合わせ占い的な、なんかそういうやつだと思って聞いて欲しい。
「ん?じゃあお前はホテル取んなかったのか?」と思われたアナタ。半分正解です!
私は、あん摩マッサージ指圧師の国試は自宅から行き、あまし国試の後は巣鴨のホテルに宿泊、鍼灸師の国試の日はホテルから会場に行った。
つまり、ホテルに泊まらず行くパターンと、ホテルに泊まって行くパターン、どちらも経験した。
別にどっちも経験して後からブログのネタにしようと思ったわけではなく、予約が後手に回って直前に予約したため宿泊費が高騰していて2日分予約するのを躊躇ったためこうなっただけである。つまりただの準備不足。
なぜこうなったか。言い訳を述べていきたい。
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①当初宿泊する気が無かった(近いから)
実は私の自宅は大正大学からそう遠くはない。電車がダイヤ通り動けば30分で会場に着く。定期区間も含むので片道200円位で行ける。
国試前、私は国試後にみんなと飲みに行くことで頭がいっぱいだった。ホテル代を飲み代に回したほうがいいのでは?そんなことを考えていた。
②当初宿泊する気が無かった(高いから)
1つ上の先輩達の頃はまだコロナ禍ということもあってかホテルの代金が1泊7,000円位だったと聞いていた。
ところが5月にコロナが5類感染症に分類されて旅行客が増えたのか、国試日程でホテルの予約ができ始める6月の時点で宿泊費は2倍に跳ね上がっていた。おまけに今年は国試の日程が3連休に重なっている。板橋・大塚・巣鴨界隈のホテルは1泊14,000円である。安いホテルもあったようだがそれでも前年度よりは高いようだった。
高いなー。私家近いしなー。ホテルで30,000円近く使うんだったらそのお金で飲みに行きたいなー。
と思った。
1月上旬に会場模試を受けた時も2日連続自宅から行ったがそんなに負担に感じなかったのもある。
③当初宿泊する気が無かった(性格とか能力のせい)
同級生達がホテルの予約の話をしている頃、私は国試と全く関係ないことで頭を悩ませていた。なんだか毎月毎月やらねばならぬ何かに追われていた。
性格的にというか能力的に、同時に複数のことを決めたり考えたりするのが苦手だったり、目の前のことが確定したり片付かないと次に進めないところがあって、宿泊するかどうか決める前に、まずは降ってくるタスクを全部こなさなければと思っていた。
全部が落ち着いたのが1月の下旬だった…
言い訳終わり。
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予約に至るまで
次々降ってくるタスクが片付いた頃、ようやく、やっぱりホテル取ろうかな…という気になった。
一人暮らしなので万が一起きられずに試験に遅れたら…また、自分の住んでる沿線は事故でしょっちゅう電車が止まることが急に不安になってきた。うちの周りには他に駅やバス停がないため、もし運休になったら別の路線に乗れる2つ先の駅まで早足で30分歩かなければならない。
実際先日、もう国試も終わった今だから良かったが、出かけようとした所全線運休になってしまい、まぁまぁ汗だくになりながら2駅分30分歩いた。
自分が一人暮らしなのも、電車がしょっちゅう止まって困ったことになるのも今に始まった話ではなく、国試の出願より遥か前から明らかだったにも関わらず、この期に及んで私は焦り始めた。
しかし直前には部屋を埋めるために安くなるという噂を聞いていたアパホテルは全く値段が下がらず高止まりのまま。前年の夏頃にはまだ安かった周辺のホテルも埋まり始めたのかどこも1泊1万円以上になっている。
急にテンパり出した私を見て、同級生が出来るだけ安いホテルを探して勧めてくれた。「ちょっとラブホみたいなんだけど…」と言われたそのホテルは、1泊12,000円であった。色々お金がかかっていた時期なので(というか今も進行形で諭吉は私の元から巣立って行っているが)、この金額で2泊は無理である。
あましの試験終了後は疲れているであろう、また内容的にも鍼灸の方が負荷が大きいであろうと考えて、鍼灸国試の前日だけ宿泊することに決めた。
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自宅からあまし師国試に向かった感想
まず、国試の2週間前位から「当日雪になる可能性」という予報が出始めてかなり焦った。
前述の通り電車が止まる可能性が出始め、暗澹とした気持ちになった。
もし本当に雪が降って電車が止まったら、私は宿泊用の荷物が入ったキャリーを引きずり、国試のために勉強した大量の紙資料を背負い、2駅先まで雪の中30分歩かなければならない。国試本番直前に、なんというダメージだろう。絶対に寒さと疲れで試験中に寝てしまう。その状態で寝たらもう起きられる自信が無い。
降るかもしれない雪の情報でメンタルは落ち込むばかり。
加えて、万が一起きられなかったら…という不安のため直前の1週間は全くよく眠れず、そこまで早く起きる必要がないのに3時半や4時くらいに目が覚めてしまう日々を過ごした。交感神経が優位になっているのか食欲も湧かずロクに食べられず、寝れない食えない落ち着かないという交感神経三重苦状態に陥っていた。
当日は幸運なことに雪予報は外れて無事予定通り会場に着けたものの、当日までのストレスと睡眠不足で体調は全然良く無かった。特に作戦を立てていたわけではないが、明らかに「作戦失敗」という感じだった。眠気は全く無かったが、もう少し元気良く行きたかった。
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あましの試験後ホテルに泊まった感想
まず良かったのは、帰りの時間を気にしなくて良いので試験後に同級生と時間をかけてあましの試験の解き直しができたこと。解答速報も出ていたけど、同級生達と教科書を突き合わせて全問確認をした。その時確認したことが意外と翌日の鍼灸の試験でも出たので、この時間を持てたのがすごく良かった。
時間に余裕があるから久しぶりに少ししっかり目に夕飯も食べた。とは言え松屋のミニサイズ牛丼。これだけでも胃がもたれそう。でも食べた。一緒にいた同級生は定食をしっかり食べてて凄いなぁと思った。同級生は、緊張が食欲に向かうタイプだと言っていた。国試前の緊張の仕方は人それぞれである。
ホテル自体の感想を言うと、同級生が予言していた通り、予約したのはラブホテルのようなホテルであった。もうみんな大人だからどんな感じだったのかは想像で補ってほしい。
しかし不便では全く無かった。そういう所なので、まず部屋が広い。ベッドが大きく、ソファもあった。浴室も広くて、久しぶりに足をたっぷり伸ばして全身ゆっくりお湯に浸かって疲れを癒せた。アメニティも充実していた。内装も別にエッチな感じではなく、ビジネスホテルよりは殺風景ではない程度で、ベッドが回り出したり天井が鏡だったりということもなかった。TVを付けても普通に民放だったし、大きなベッドに大の字に転がりながらこのホテルにして良かった!と思った。探してくれた同級生には感謝である。
しかし眠れないのは変わらずで、勉強しようにもなんだかなーで、ひとまず寝たもののやっぱり4時くらいに目が覚めてしまった。
仕方ないのでコンビニに行って朝食を買ってゆっくり食べた。食欲は全然無いので茶碗蒸しとかりんごを食べた。もう1週間近くロクなものを食べていなかったので、空腹で頭が働かなかったり集中力が途切れたらどうしようと新たな不安を抱えながら、時間をかけてとにかく一生懸命食べた。
4時に起きたくせに、グズグズしていたらあっという間に7時半になってしまい急いで会場に向かった。
巣鴨駅から西巣鴨まで、歩いて行く同級生も結構いたが、私は三田線に乗った。8時前には会場着。これで2日間とも遅刻は免れた。
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鍼灸国試の前日にもし宿泊していなかったら
多分体力その他を心配して、あましの試験直後に真っ直ぐ帰宅したと思う。
私は怠け者なので、家に帰ったら同級生と教科書を突き合わせる位の情熱では解き直しをしなかったと思う。あの解き直しは自分には絶対必要だった。
起きられなかったらどうしようと不安になって多分ホテルにいるよりもっとよく眠れなかった。あと風呂にもあんなにゆっくり浸からなかっただろうから寒さと疲れが取れなかったと思う。
朝、電車を気にして早く出発していただろうから時間をかけて朝食を食べられなかった。前日の夕飯も同様。
こうして振り返ると、鍼灸国試の前日にホテルに泊まったのは自分にとっては正解だった。
でももっと言うならあましの前日から泊まるべきだった。そうすればあましの試験ももっと良いコンディションで臨めたと思う。
そしてホテルは、みんなと同じ時期に早めに予約すれば良かった。そうすればもう少し安く2泊取れたはずだ。直前までキャンセル料もかからない所が多いのだからさっさと押さえておけば良かったのだ。
あと、2泊した同級生はあましの試験日にはホテルに荷物を置いてきていて身軽だったけど、私は初日も二日目も、でかいキャリー、でかいリュック、ショルダーバックという重装備で、2日目は雨も降ったし、ちょっと恥ずかしかったしあちこち荷物を引きずって歩いて大変だった。
以上が、国試前にホテルに泊まったり泊まらなかったりした感想である。この経験を今後の参考に…はする必要がないことを願う(※合格発表は、まだ☆)