Blog 1/445

日常の記録。

『定型文』の先にあるもの

鍼灸マッサージ師になりたい!と決意表明をして576日前(2019年9月3日)から入学する日を指折り数えてきた私。「カウントダウンが早過ぎる!」と友人達に指摘され続けてきたものの、いよいよ入学まで両手両足に収まるくらいの日数になってきた。会社員として仕事をするのもあと5日。いつの間にこんなに時間が過ぎたかな。

 

というわけで、会社員生活の初期に学んで、地味にその後も役立っているポイントを書いてみる。しばらく会社勤めはしないけど、学生気分に戻ってせっかく育った社会人精神が退化しないよう今後の自分のために。

 

✳︎✳︎✳︎

 

入社して最初の上司はとにかく細かい人だった。見積書の、ある部分のスペースが全角だったら「半角じゃないとダメ」と差し戻されたり…ペーペーのくせに反抗心は一人前で「内容がちゃんとしてたらここ1箇所が半角か全角かなんてどうでもいいだろ〜」とか思ったりもしていた。

 

しかし上司の考えは「お客さんに出すものだから美しくあれ」で一貫していた。「それ受け取ったお客さんが読みたいと思う?」「それ受け取ったお客さんが読みやすいと思う?」しょっちゅう言われた。

 

更に厳しかったのは電話応対。私の部署の仕事は電話6割という感じでとにかく電話が多い。最初のうちは電話一回終わるごとにダメ出しされてストレスだったけど、振り返ると大事だなと思うことが多い。 色々あるけど3つだけ書いておく。

 

✳︎✳︎✳︎

その①時間を気にかけろ!

12時前後の電話は極力かけないようにしていた。理由は昼食の時間だから。誰だって昼休みを邪魔されたくない。昼食前は空腹でイライラしている人もいる。どうしてもこちらの都合でかける時は必ず「お昼時にすみません」と一言添えてから話す。応用として、夕方にBtoCで電話をする時は「お夕飯時にすみません」。もちろんどのタイミングでも「今お時間宜しいでしょうか」は二言目に必須。この一言があるかないかで相手の反応は全然違う。

 

その②電話代を気にかけろ!

これはBtoCで折り返しの電話をもらった時。「折り返しありがとうございます」の次は「お電話代がかかってしまうのでこちらからおかけ直しさせて頂いても宜しいでしょうか」である。こちらの通話料は経費。相手の通話料は家計。ご主人の場合社用携帯を使っていることもあるけれど、奥さんはプライベートの携帯のことが多い。今は「何分通話無料」といったプランもあるけれど込み入った話の時は通話が長引くこともある。一度切ってかけ直しは結構喜ばれる。

 

その③必ず「お土産」を持っていけ!

お土産、というのは対面の場合は文字通り手土産の場合もあるけれど、電話での「お土産」は情報のこと。こちら側の都合で相手に電話をする時は、できるだけ何か相手にプラスになる情報を用意してから電話をする。こちらの用件だけを一方的に話された、とお客さんに思わせないように、何かお客さん側にも得るものがあるように準備する。

 

✳︎✳︎✳︎

 

最初の頃はこれを『型』通りにやっていた。上司に言われたから、注意されるから。しかし、続けていくうちに段々気持ちが込もってきた。というか相手の都合を考えられるようになった、と思う。

 

「今どんな状況か?」「今電話が来たら困らないか?」「こちらの都合だけで電話してないか?」「相手は何が欲しいか?」通話ボタンを押す前に一瞬思いを巡らせるのが習慣になった。

 

相手の都合を考えて、相手の立場に思いを馳せ、思いやる。一言添えたり、電話代を気にしてかけ直したり、お土産を用意したりするのはその表れとしてであって、ただの定型文ではなかった。

 

こういう思いは電話越しと言えども相手には伝わるもので、お客さんとのやりとりもスムーズになり始めた。あと、定型文的に話さなくても状況によって自分で考えて相手とコミュニケーションが取れるようになってきた。

 

金銭交渉の揉め事も今はだいぶ減ったし、成長したな、私(自画自賛)。

 

✳︎✳︎✳︎

 

「社会人のマナー」と言ってしまえばそれまでだけど、どうしてそう言うのがマナー?と、そこまで考えて行動できると結構いいね、と思う。偉そうに言っておきながら、私自身未だに超未熟で完璧にできるわけでもないのに、そんな状態のままサラリーマン辞めちゃうけど。

 

特別なスキルではないけれど、会社員として働いて身につけたこういう感覚はこれからも大事にしていきたいな〜。

 

闇を抱えた女

親知らず抜歯後の抜糸に行って来た。

 

担当医師曰く「先天的に血が固まりにくいとか、血液をサラサラにする薬を服用しているとか、なんらかの持病があるとかそういう事情がなくて年が若いのに抜歯後に血が止まらなくなるということはほとんど起こらないが、不運な条件が重なって今回大量に流血した」という私の口内。

 

止血のために抜歯後の一週間、私の口の中には抗生物質が塗られたガーゼが縫い付けられていた。もう血は止まっているはずなので、抜糸と合わせてガーゼも取る処置をした。

 

抜糸もガーゼ除去も麻酔ナシである。抜糸はなんの感覚も無かったが、傷口に付着したガーゼを取るのはものすごく痛かった。

f:id:blog445:20210308233533j:plain

取り出されたガーゼは血に染まっていて恐かった……

 

そしてガーゼがなくなった口の中を鏡で見せてもらった。

f:id:blog445:20210308233510j:plain

口の奥に、ぼっかりと、底知れぬ闇のような穴が出来ていた。抜いた歯がかなり大きかっただけに、穴も特大である。

 

あんなに流血したのに、その後の処置が良かったのか経過は順調らしく、これ以上の流血沙汰は起こらないだろうと説明を受けたが、もし心配ならもう一度ガーゼを詰めて縫い付けることもできると言われた。ガーゼを縫い付ければ穴も塞がるから穴に食事のカスが詰まることもないが、その代わり肉の再生が遅くなるとのこと。

 

口にガーゼを縫うのはもう嫌だったのと、血が出る確率は低いと聞いたのとで、私はNo more ガーゼを選択して、口の中に闇を抱えたまま帰ることにした。

 

で、この闇、というか穴。

f:id:blog445:20210308233510j:plain

食事をすると、どんなに気をつけていても食べカスが落ちていってしまう。深いし、よく見えないから歯ブラシでは取れない。

 

そこで使うよう指導されたのが

f:id:blog445:20210308233524j:plain

注射器のようなスポイト。

f:id:blog445:20210308233517j:plain

歯を磨いたらこのスポイトから闇に向かって水を注入する。

 

そうすると

f:id:blog445:20210308233503j:plain

f:id:blog445:20210308233816j:plain

f:id:blog445:20210308233742j:plain

と、こんな感じで闇落ちしていた食べカスが浮き上がってきて無事に口内を清潔に保てる、という仕組。

 

ということで、先週の木曜から食事の度に闇に注水する生活を送っている。(毎食やらないと穴の中が清潔に保てない)

 

抜歯後の穴が塞がるまでの期間は人によるそうで、1ヶ月とも半年とも言われる。

 

口の中の闇が消えるのはいつになるのか…。

 

ちなみに食べたらすぐこれ

f:id:blog445:20210308233517j:plain

やらないといけないのが面倒で、見事に間食がなくなった。もしかしたら痩せるかも。抜歯ダイエット。期待。

ロールモデルが欲しかった頃

専門学校入学が差し迫ってきて「プレ学生」という立場でブログを書ける時間も残り少なくなってきたので、プレ学生のうちにしか書けないようなことを書いてみる。

 

✳︎✳︎✳︎

 

私が鍼灸学校進学を考え始めたのは2019年8月頃だった。情報収集のためにネットで鍼灸学校を調べ、家から近い所をピックアップして資料請求をした。9月〜10月位から資料請求した学校の見学に行き始めた。

 

✳︎✳︎✳︎

 

進学を考え始めた時、一番知りたかったのはお金の工面についてだった。

 

ネットで鍼灸師の方のブログやインタビュー記事を読んでいると、高卒でいきなり専門学校に入学するパターンだけでなく、大学出てから、社会人経験してから、バックパッカーしてから、結婚してから、育児をしながら、育児終えてから、などなど様々なキャリアを経て鍼灸師になった人が山程出てきた。実際学校見学で生徒の年齢比率の説明をされた時も、30代40代の割合は多かった。

 

と言うことは、みんな10代の子たちのように親に学費を出してもらって進学しているわけじゃない、と言うことになる。専門学校の学費は、専科は400万円、本科は500万円が大体の相場だと思う(東京の場合)。

 

みんなお金どうやって出してるんだろう?

 

疑問だった。学費だけでなく、在学中の生活費、セミナー代、娯楽費だって少しは必要。学費が満額あっても足りなさそう。仕事はどうしているんだろう?学校に通って勉強しながら、どんな生活リズムなんだろう?

 

すごく気になった。

 

だけど、そのようなことが書かれている記事は探せなかった。お金の話だから、大っぴらに話したい人はそんなにいないのかもしれない。鍼灸師を志した経緯や思い、開業後の経営やコンセプトは沢山読めたけど、それを実現するためにどうやって鍼灸学校に入って卒業したのかと言う情報はほとんどなかった。

 

しかし、その過程を踏めなかったらどんなに情熱があってもダメである。学校に入って卒業(見込)しないと国家試験受けられないんだから。どうやって3年間生活して乗り切るのか?私はそこが知りたかった。

 

✳︎✳︎✳︎

 

専門学校の説明会の個別相談でも相談してみたけれど、ちゃんと答えてくれた人は1人を除いていなかった。現役学生の方と教員の方が対応してくれたけれど、私が対応してもらったのはどこの学校も新卒で入学した方ばかりで、学費や生活費を親から出してもらっていて金銭面の相談は難しかった(※勉強のことや学校の様子はなんでも答えてくれてとても参考になった)。唯一答えてくれた1人は、社会人経験のある教員の方だった。

 

ある学校で「会社を辞めて昼間部に入ってバイトしながら勉強したいがそういうふうにしている学生はいるか?」と聞いたら、教員の方から「そんな人はいない。無理な計画だ思う。夜間部を検討した方がいい」と言われてだいぶ落ち込んだ。独身で会社辞めて昼間部通ってる人っていないの?私は鍼灸師を目指せないのかな?

 

✳︎✳︎✳︎

 

多分そんなにやる気がなかったら、私はこの時点で鍼灸師になることを諦めたと思う。しかしこの時既に決意が固かったのですぐに気持ちを立て直した。

 

「独身・女一人暮らし・親の支援一切ナシ・仕事辞めて昼間部で鍼灸師を目指す人」

 

そんな人いないんだったら私がなったら良いじゃん、と思った。本当に誰もいないんだったら私がロールモデルになって見せてやる!もし私が失敗したら同じパターンで失敗する人を減らせるだろうし、うまく行く様子を見せられたら同じ思いの人の背中を押してあげられるはずだ。鍼灸師以外でも、進学してキャリアチェンジしたい人の参考にもなるかもしれない。

 

そんなわけで給付金のことを色々調べたり、生活費の棚卸しをしてミニマルライフコストを算出し直したりした。

 

調べたことを発信しているうちに、自分と同じような人を何人か見つけて「なんだ、全然私みたいな人いるじゃん」とちょっと拍子抜けしたけれど、すごく自分の為になったし、そこから広がっていった縁もあったし、調べてよかったと思う。

 

✳︎✳︎✳︎

 

金銭面だけでなく、入学前〜学生期間のキャリアパスについては色々気になること、一人では不安なことが多かった。情報収集しはじめた頃は、入学前=プレ学生として情報発信している人は自分以外では2人しか見つけられなかったけれど、徐々に他のプレ学生のアカウントの方とも繋がれるようになって、 色んなキャリアを経てこれから鍼灸学校に進学する人の話を聞くことができるようになった。

 

もちろん、現役で活躍されている先生方の経験も参考になるけれど、時代や環境はどんどん変わっていく。例えば、昔は学校の数が少なかった。インターネットが発展してない時代もあった。最近ならwithコロナ。取り巻く環境が毎年変化する中で「今の時代・これから進学」する人たちの発信はめちゃくちゃ価値がある、と私は思う。

 

未知の業界に踏み込むのに不安は付き物で、私みたいに転ばぬ先の杖を常に求めてるようなタイプは特に、ロールモデルがいて欲しい。家庭や経済面での個々の事情はそれぞれあるにせよ、似ているタイプの先人がいると少しだけ安心できて、一歩踏み出せる。

 

自分の「今」を発信することでロールモデルのパターンが少しでも増えて、これから進学を考える人の参考に少しでもなったらいいな。

 

入試の話

f:id:blog445:20210305210431j:plain

一般入試で大学に入ったので、専門学校のことが何もわからない私。面接対策で志望動機とか将来の展望とかめちゃくちゃ書いたし、これまで学校見学で何度か先生とも話しててその時点でヤバイ奴認定されてたら受験断られてるだろうし大丈夫だろう、と思いつつもやはり不安。

f:id:blog445:20210305210424j:plain

本科は全国的に募集してる学校も少ないしすぐに定員になる、定員に迫るほど合格のハードルが上がる、と事前の調べで知ったので、割りと早い時期に受験した。

(※本科=鍼灸師だけでなくマッサージ師の受験資格も取れる。鍼灸師の受験資格のみ取れる学科は専科という)

 

早い時期の受験だったせいか、私が受験した日は逆に応募者が少なかった。

f:id:blog445:20210305210417j:plain

そして始まった受験(=面接)。

 

簡単に自己紹介した後、一番最初の質問は

f:id:blog445:20210305205458j:plain

だった。バッチリ想定済みの質問だったのでハキハキ答えた。

f:id:blog445:20210305205641j:plain

しかし次の質問が想定外だった。

f:id:blog445:20210305205451j:plain

質問の意図を汲み取れなくてフリーズした。

f:id:blog445:20210305205634j:plain

一応母親には「鍼灸師になるから会社辞めるわー」と伝えていた。「いいんじゃない」と言われていた。父親には進学が決まってから言おうと思っていたのでまだ何も言っていなかったが、学費も自分で出すし特に反対もされないだろうと考えていた。

 

だからとりあえず「両親とも賛成して応援してくれています」と答えた。

 

ちゃんと合格してから父親にも言ったし弟夫婦にも叔母にもじいちゃんにも言って誰も反対しなかったから、結果的に嘘はついてない。

 

そしてこの後もう2往復くらい親がどう思ってるのかという質疑応答が続いた。

 

が、この時は、30も過ぎて社会人として自立もしてるのになぜ親の事ばかり聞かれるのか本当に全然汲み取れなくて、この後志望動機とか色々聞かれたけど全体的に割とテンパっててちゃんと答えられたか自信がない(合格したけど)。

 

帰り道でもずっと考えていた。

f:id:blog445:20210305205628j:plain

もし不合格だったら意図が分からずに答えたこの質問が原因な気がするから、他校の受験で同じ失敗をしないように対策しなければと思った。

 

結果無事に合格通知をもらえたので事なきを得たが、やっぱり謎は謎のままだったので、色々聞いて回っていたら…

f:id:blog445:20210305210410j:plain

かなり核心を突いた回答をしてくれた方がいて

f:id:blog445:20210305205614j:plain

目からウロコがポロリの瞬間でした。

(それ以外にも家族として金銭面の心配がないか事前に話し合われてるかとかそういう意図もあったかも)

 

やっぱり私が若くてピチピチに見えたわけじゃなかったのねー(何言ってんだ)。

 

あー、でもお金の心配だったら、もっとストレートに資金繰りどうするのかって聞いてくれたらな、、ちゃんと考えて計画立ててるから話せたのに…お金のことだから遠回しだったのかもしれないけど、緊張してたからそこまで頭回らなかった!

 

しかし、学費も含めてやっぱりお金の計画は大事!それは学校側だけでなく自分自身にとっても大事!社会人から学生になるなら、もうコドモじゃないし、そこはしっかり計画したいところですね。

 

これから進学を考えてる人は、資金繰りの計画も大事です!入試で聞かれるかも!?




腹が減ると思い出す

昨日の再出血がトラウマになった私。

f:id:blog445:20210302214917j:plain

出血が怖くて食べるのが嫌になり今朝は朝食を抜いた。しかしやはりお腹がじわじわ空いてきて、昼休み前には何か食べたいという欲が出てきた。通常ならここでお菓子を摘んだりする所だが、何か食べたらすぐ歯を磨かないといけないので業務中の間食は躊躇われた。

 

お腹空いた…。

 

食べたくても食べられない状況の時、いつも思い出す人がいる。

f:id:blog445:20210302214513j:plain

彼の名は…忘れてしまったが、何年か前に日本に住む外国人を取材する番組に出ていた欧米人男性。

 

高身長でイケメンな彼は、難関大の工学部の大学院に留学生として所属し研究をしていた。経緯は忘れたが、極貧生活を送っていて、日々の食事について

f:id:blog445:20210302214520j:plain

と語っていた。

 

そんな彼が1日1度楽しみにしている食事に行く、と言って食べていたのが、

f:id:blog445:20210302214508j:plain

松屋の牛丼だった。

 

改めて彼のスペックを振り返ると、

f:id:blog445:20210302214507j:plain

このスペックの彼が牛丼一杯で日々生きている。

 

かたや私はと言えばこんな感じだ。

f:id:blog445:20210302214511j:plain

つまり、私は牛丼一杯も食べなくとも生きられるし仕事もできる!はずだ。理論上は。

 

なのに、やれストレス溜まった、やれ今日は頑張った、などなどアレコレ理由をつけては、彼の10倍以上食べているのだ。絶対彼程脳味噌フル回転させてないやろ。代謝も違うだろうし。

 

そんなわけで、空腹に耐える時は、いつも彼を思い出してやり過ごすことにしている。

f:id:blog445:20210302214749j:plain

番組内で、ご結婚されると話していた彼は元気だろうか…(余計なお世話)

 

食べる楽しみを失って憂鬱。

親知らずを抜いて4日。抜いた当日はちっとも腫れてなかったくせに、2日目から腫れてきた。

f:id:blog445:20210301222552j:plain

自分の顔とは思えないくらい変形していてちょっと面白い。右と左で別の人みたい。

 

面白いだけならいいのだけれど、やはり問題は食事だ。私は食べることが好きだ。食べるために料理をするのも好きだし、外食も中食も間食も愛してる。

f:id:blog445:20210301222549j:plain

口いっぱいに好きなものを詰め込んでる瞬間がこの上なく幸せ。

 

しかし、親知らずを抜いた今それは禁断の行為になってしまった。口いっぱいに食べ物を頬張ろうものなら、抜歯して穴が空いた箇所に食べカスが詰まって大変なことになる。

 

よって食事はほとんど噛まずに飲み込めるようなものばかりになった。しかも口を大きく開けられないから一口が恐ろしく小さい。全く食べた気がしない。

f:id:blog445:20210301222547j:plain

しかも手術した右では噛めないから口の左側でしか食事ができない。

f:id:blog445:20210301222544j:plain

 

しかもよ、私、今日の歯磨きでやっちまった。なんか血の塊が取れちゃってまた出血した。

f:id:blog445:20210301222541j:plain

これ、多分治癒の過程でできる「血餅(けっぺい)」っていうやつで、多分取れちゃだめだった。幸い血は止まって痛みもないけど、一回取れると復活までさらに数週間かかると聞く…大人しくしてればあと数日で治ったはずなのに完治まで遠のいてしまった…。

 

直近で楽しみにしていた食事がいくつかあった。

 

一つは昔住んでいた町田の近くに行く予定があり、その道中で私が日本で一番愛しているラーメン屋『おやじ』の味噌ラーメンを食べること。

 

もう一つは今の職場の最終出勤日に職場の近くのお気に入りのとんかつ屋に行くことだった。いつもは700円のロースかつ定食を食べるけど、この日だけはアラカルトでミックスフライを頼んで、ご飯の代わりにビールを飲み、一人お疲れ様会をやるつもりでいた。

 

まず、ラーメンは今週末だから無理である。

 

とんかつは再来週だけど、現状だと不安が残る。

 

f:id:blog445:20210301222635j:plain

ラーメンととんかつ…しかも好きな店のものだと思うと急に悲しくなってきた。

 

親知らず抜いたくらいで大袈裟だと思われるかもしれないけど、この数日で当たり前にご飯を食べられる身体でいられることの大切さ、有り難さをひしひしと感じる。

 

食べることは生きる楽しさをくれるよね。

 

早く元に戻りたいな…。

 

親知らず抜いた③

親知らず抜いた② - Blog 1/445 前回の続き。

 

帰宅後も流血が止まらない私。事前の説明では「ガーゼ噛んでれば30分、長くても1時間で血は止まる。出血してても唾に血がちょっと混ざるくらい」と聞いていた。が、これはもう様子が全然説明と違う!

 

抜歯した病院に電話したところ戻ってくるように言われたためタクシーで病院へ。タクシーの運転手さんも道中血を吐く私にビビっていた。怖がらせてすみません…(ちゃんとエチケット袋持参したから車汚してはない)。

 

病院に着くとすぐさま大量に麻酔を打たれる。全然よくわからないけど麻酔に止血効果があるみたいなことを言われた(そうなの?)

 

そして気付くと4人もの人に囲まれていた…

f:id:blog445:20210301004655j:plain

よく見ると抜歯の時にはいなかった口腔外科のセンター長もいる…え、結構オオゴトなの?

 

抜歯した時よりも長い時間をかけて何かの処置が行われていた…。途中で助手の人がめっちゃ口の周り拭いてくれてて、鏡見てないからわからないけど多分口の周りも血塗れだったんだと思う…。

 

処置が終わって受けた説明によると、ガーゼを噛んでも届かない位置から出血していたらしい。

f:id:blog445:20210301004652j:plain

画力…。とにかく自分でガーゼを口に入れてもダメな状態で病院で処置しないといけない状態だった様子。抗生物質に浸したガーゼを縫い付けたと説明を受ける。そういう処置になるのかー。

 

ひとまず出血も止まったところで念のため血圧測って下さいと言われて、血圧を測る。

f:id:blog445:20210301004649j:plain

なんと最高が145!普段血圧が低過ぎて再測定になることが多い私。12月の健康診断でも最高血圧は103だったのに145!?ビビりまくっている私に、出血などすると瞬間的に血圧が上がることがある、と助手の人が説明してくれた。そういうものなのか…というかそういうのこれから勉強してちゃんと覚えないと…とふと進学後に思いを馳せる…。

 

そしていつの間にか同席していた医師から、これまで血が止まりにくいと言われたことがあるかなど問診を受ける。そんなことは言われたことないっす、と答えたけど、念のため血液検査もしてみましょうという話になる。

f:id:blog445:20210301004646j:plain

献血もよく行くし、採血には慣れっこのつもりの私だけど、口からの流血で貧血気味なのか、追加で麻酔打たれまくったせいなのか、なんかもう採血の時点ではかなり具合が悪かった。採血の後、帰ってもいいのに動けなくてしばらく待合室でじっとしていた…。

 

帰り道、なんかもう何の気力も無くなって、今週はもう道場も休むし実家の手伝いも行かないし家から一歩も出ない!と決めた。

 

そして、想定外のタクシー代と再診療代で完全に金銭のリミッターが振り切れてしまい、帰り道に前から読みたかった『銀の匙』全15巻を大人買いした…。

 

振り返ると、この後ほとんど飲めず食えずの生活になるのに食べ物の話(それだけじゃないけど)の漫画チョイスするとか本当狂ってる。だけど買っちゃった。