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日常の記録。

闇を抱えた女

親知らず抜歯後の抜糸に行って来た。

 

担当医師曰く「先天的に血が固まりにくいとか、血液をサラサラにする薬を服用しているとか、なんらかの持病があるとかそういう事情がなくて年が若いのに抜歯後に血が止まらなくなるということはほとんど起こらないが、不運な条件が重なって今回大量に流血した」という私の口内。

 

止血のために抜歯後の一週間、私の口の中には抗生物質が塗られたガーゼが縫い付けられていた。もう血は止まっているはずなので、抜糸と合わせてガーゼも取る処置をした。

 

抜糸もガーゼ除去も麻酔ナシである。抜糸はなんの感覚も無かったが、傷口に付着したガーゼを取るのはものすごく痛かった。

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取り出されたガーゼは血に染まっていて恐かった……

 

そしてガーゼがなくなった口の中を鏡で見せてもらった。

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口の奥に、ぼっかりと、底知れぬ闇のような穴が出来ていた。抜いた歯がかなり大きかっただけに、穴も特大である。

 

あんなに流血したのに、その後の処置が良かったのか経過は順調らしく、これ以上の流血沙汰は起こらないだろうと説明を受けたが、もし心配ならもう一度ガーゼを詰めて縫い付けることもできると言われた。ガーゼを縫い付ければ穴も塞がるから穴に食事のカスが詰まることもないが、その代わり肉の再生が遅くなるとのこと。

 

口にガーゼを縫うのはもう嫌だったのと、血が出る確率は低いと聞いたのとで、私はNo more ガーゼを選択して、口の中に闇を抱えたまま帰ることにした。

 

で、この闇、というか穴。

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食事をすると、どんなに気をつけていても食べカスが落ちていってしまう。深いし、よく見えないから歯ブラシでは取れない。

 

そこで使うよう指導されたのが

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注射器のようなスポイト。

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歯を磨いたらこのスポイトから闇に向かって水を注入する。

 

そうすると

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と、こんな感じで闇落ちしていた食べカスが浮き上がってきて無事に口内を清潔に保てる、という仕組。

 

ということで、先週の木曜から食事の度に闇に注水する生活を送っている。(毎食やらないと穴の中が清潔に保てない)

 

抜歯後の穴が塞がるまでの期間は人によるそうで、1ヶ月とも半年とも言われる。

 

口の中の闇が消えるのはいつになるのか…。

 

ちなみに食べたらすぐこれ

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やらないといけないのが面倒で、見事に間食がなくなった。もしかしたら痩せるかも。抜歯ダイエット。期待。