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日常の些事。

限定ドーナツへの執念と朝のハッピーセットの効能

最近のマイブーム、朝のハッピーセット

 

なんということはない、休日の朝早く起きて菓子パンとコーヒーを頂くだけのことなのだが、これがとても楽しい。

 

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ミスタードーナツで秋限定ドーナツが発売されたことから、この遊びは始まった。

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芋・栗が大好きな私は、普段菓子パンは食べないようにしているけれどこれは絶対食べたいぞ!と思った。そしてどうせ食べるならなんとなく食べたり慌ただしく食べるのではなく、時間をかけて味わって食べたいという気持ちになり、休日の朝にこれを食べると決めたのだった。

 

発売は8月28日の水曜日だったため、8月30日の金曜日に仕事を終えて閉店間際のミスタードーナツへ走った。奇しくもその日は台風が世間を騒がせており、一刻も早く帰宅することが望ましくはあったが、休日の朝にドーナツを食べるイメトレを3日間続けてきた私にとって台風など障害にならないのだった。

 

ところがそんな強い気持ちを抱いて家とは真逆の方向のミスタードーナツに到着した私を待っていたのは「売切」という酷い現実であった。

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本当はこの前の週からミスドの気分だったのだが芋栗の限定商品発売を知って既に1週間我慢していたこともあり、そのショックは大きなものだった。

 

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その翌週から、私はミスドに燃え始めた。

 

必ず限定商品を手に入れて休日の朝にコーヒーと共に食べる。その思いを胸に平日を生きた。

 

そして迎えた金曜日、再び閉店間際の最寄りの店舗に駆け込んだ。そこには1種類の芋のドーナツが一つだけ残っていた。一つだけ買うのはなんだかなー、ということでレギュラーのドーナツも一つ買った。

 

こうして「休日朝のハッピーセット」が始まったのだった。

 

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初めてみると、朝のハッピーセットは思わぬ効果をもたらした。

 

ドーナツ食べたさに休日の朝も早く起きるようになり、さらには朝スッキリしたアタマでドーナツに臨みたいという謎の欲望から夜も早めに寝るようになった。二日酔いではドーナツとコーヒーも楽しめないので基本的に晩酌は無し、外で飲むときも控え目になった。

 

私の中でコーヒーは読書とセットなので、休日の朝に本も読むようになった。おかげで1,000ページもある小説を無事に読了できた。

 

週末ごとに(しかも2日連続で)ドーナツを食べるのが身体に良いのかどうか、節約しないといけないのに今や若干高くなったドーナツを毎週買うのはどうなのか、少し微妙な気もするが、平日は食べないし、お酒も控えるようになったし、早く寝るし早く起きるし、本も読むし、何よりお皿に乗ったドーナツが可愛いし、朝からコーヒーが良い香りだし、プラスの習慣ということにしておこう。

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