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日常の記録。

【暇つぶしエッセイ】私の得意なこと

昨日ある勉強会に参加した時、最初に参加メンバーの自己紹介の時間があった。その時に「鍼灸分野以外で得意なこと」というお題が課せられた。

 

私の得意なことってなんだ…?

 

好きなことや好きなものはいっぱいあるけれど「得意」と言われると胸を張って言えるような特技は一つもない。お金になるようなことや人の役に立つこともできない。とにかく何か言わないと、と短時間で思いついたのが「特に何の役にも立たない企画を立てるのが得意」というものだった。くだらないけど仕方ない。

 

そして自分でくだらないと思いつつ、それを掘り下げたくなったので、最近開催した「特に役に立たない企画」について書いてみたい。

 

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企画その1「餃子100個を包むまで」スペース

 

タイトルのまんまである。ひとりで餃子を包むのが退屈だったのでスペースを開いてみたら、色々な方が遊びに来てくれて、深夜のテンションも相まって異様な盛り上がりとなった。

 

楽しかったから、この話はまた別の記事に書きたい(あのスペースを文字に起こそうなんてビックリですね!※書く時は個人情報は全部伏せます、伏せるような話は一個も無かっただろうけど…)

 

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企画その2「利きうまい棒選手権」

 

これは今年の正月に多分TVで「利きナントカ選手権」を観て胸に秘めていた企画である。学校で同級生とやったら楽しいんじゃないかと思い、クラス会の度にやりたいと口にしていた。

 

利きうまい棒なんていつでも出来そうだから思いついたらすぐやればいいと思われそうだが、現実は厳しかった。色々な種類のうまい棒が一度に手に入らないのだ。コンビニやスーパーには必ずうまい棒が売っているが、ほとんど明太子味やコーンポタージュ味など定番の売れ筋ばかりである。定番だけでは成り立たない、もっと沢山の種類がなければ…そう思うとなかなか開催に踏み切れないのだった。

 

ところがある日同級生と餃子パーティをすることになり、材料購入のために立ち寄ったドン・キホーテで求めていたものに遂に出会った。

 

うまい棒14種詰め合わせである。

 

14種類のうまい棒が1本ずつ入っているというその袋は、まさに利きうまい棒選手権のために作られたと言っても過言ではない商品だった。私は同級生に熱弁して、餃子パーティには必要がないうまい棒詰め合わせを買った。しかし餃子パーティは作り過ぎた餃子を食べ切れず、うまい棒選手権は出来ずに終わった。

 

私はうまい棒を学校に持っていった。時を見計らって学校で開催しよう…。

 

そして卒試を控えた9月のある日。授業はないものの学校で勉強していた同級生に声を掛けて、念願の利きうまい棒選手権を開催した。参加者は私も入れて8名。なかなかの規模となり、トーナメント形式となった。

 

ルールは簡単で、3人、2人、3人の予選グループを作り、目隠しをした状態で砕いたうまい棒を一欠片食べ、14種類の内どれを食べたか当てるだけである。3回勝負で一番多く当てた人が決勝に進出する。

 

当初優勝候補と目されていた同級生が、なんと予選で敗退した。てりやきバーガー味と焼き鳥味、とんかつソース味とたこ焼き味など、紛らわしい味のラインナップで意外と難しいのだ。

 

思いがけず激戦となった利きうまい棒選手権だったが、なんと言い出しっぺの私が優勝した。

 

ただの企画屋、賑やかし要員のつもりだったのに自分で始めて自分で勝ってしまった…!自分アゲみたいになってしまった…!

 

こんなことで勝った所で正になんの役にも立たない、しょうもない優勝である。しかし場が異様に盛り上がっていたため私は威張った。

 

「この学校で目隠しした状態で一番うまい棒の味が分かるのは私です!」

 

他の人は参加すらしてないんだから私が学校で一番でいいのだ。願わくば他のことで一番になりたいが、こんなことくらいで一番になるのが私なのだ…これでいいのだ…。

 

同級生から「Queen of うまい棒」の称号をもらって、5分くらい大威張りして私の天下は終わった。

 

ただ、もう一回やろう、次は利きチョコレート選手権をやろう、利きコーヒー選手権もやろう、など色々意見が出たので、また何かのタイミングで利きナントカ選手権を開催したい。そして学年内に色々なクイーンとキングを誕生させる…

 

利きチョコレート選手権は、ちょっと自信がない。利きコーヒー選手権は、もっと自信がない。多分苦いか酸っぱいかくらいしかわからない。でも卒業までの残り少しの時間をみんなで楽しめればなんだっていいのだ。

 

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くだらないことを考えて、楽しむのが好きだ。なんの役にも立たなくていい。マジメで一生懸命だけだと息が詰まるから、たまにはこういう時間があるのもいいと思う。

 

ただ、周りを巻き込むタイミングと、回数だけはほどほどに…(主に麻雀)。

 

ということで、私の得意なことは「目隠しをしてうまい棒の味を当てられること」です!

 

終わり