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日常の些事。

【振返り】1年次6月・と、鍼実技の練習経過とささやかなブレイクスルー

5月に続き書くと言っておいて書かずに1か月過ぎてしまった…。

 

6月はプライベートと勉強が交錯しまくって大きなイベントは特にないのにバタバタするという1か月だった。予定が詰まりすぎて復習の時間もちゃんと取れなさそうだったので諦めたセミナーもちらほら。7月からは立て直していきたい…。

 

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そんな6月のあはきの出来事は、

 

・全日本鍼灸学会参加

・就職説明会参加

・臨床実習で患者役

・同級生と東洋医学概論有志勉強会

・あん摩の治療院でプロのあん摩を受療

中医鍼灸研修センターの東洋医学概論講座全回視聴完了

・他校の学生さんたちと交流勉強会

 

あとは国保と住民税を1年分一括納付したのも大きな出来事の一つ…。

勉強と直接関係ないけど、まとまった支払いを先に済ませておくことで自分の経済状況も把握しやすくなるし(主にいくら足りないかというマイナスな把握で悲しいけど…)、支払い忘れや毎月支払いを気にする必要がなくなるから勉強に集中できるかなと。

 

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色々書きたいことはあるけど、6月に一番「昨日の自分より今日の自分は前進した」と感じられたのが鍼実技なので今回は鍼実技のことだけ4月から振り返りつつ書くことにする。

 

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①4月中旬。鍼枕に鍼が刺さらない。

 

うちの学校の鍼枕は硬さが4段階。最初は一番柔らかいレベル1からスタート。使うのは寸6・3番の銀鍼。これがもう、まったく刺さらない。初回の授業では全く刺さらず絶望。自称ネガティブの先生から「こんな自分よりネガティブな人なかなかいないわ~」と言われる(そんな絶望しなくていいとも言われた)。

 

②4月下旬。ステンレス鍼も刺さらない。

 

自宅で練習しているもののまだレベル1も満足に刺せない。そんな中、授業中にお試しでステンレスの鍼が1本ずつ配られた。周りは「銀鍼よりやりやすい!」「スッと入る!」など言っている。自分はステンレスも入らなかった。もちろん銀鍼も入らない。みんなのように違いがわからなかった。あいまいに話を合わせてごまかす。みんなレベル2も3もチャレンジしてできていると聞こえてくる。焦る。ちなみにステンレス鍼を持ったのはこの1回だけなので、いまだに銀鍼とステンレスの刺し心地の違いを体感として知らない。

 

③5月中旬。初めての自己刺鍼。

 

一応練習は続けていたのでこの頃には一応レベル1は1分で刺入できるようにはなっていた。レベル2は未だ苦戦。鍼体が短くなっていったから刺さってると思ってみたら盛大に曲がってただけだったり。

 

そんな中授業で自己刺鍼が始まる。正直刺せるのかって気がしたけれど何とか刺してみる。最初の課題は足三里で心配してた割にはちゃんと刺せた。

 

ただ、これまで鍼で具合が悪くなったことはなかったけれど、自分で刺すと頭の血がサーッと引くような感覚があって少し怖くなった。体調は特に変化なし。鍼灸師さんに打ってもらった時のような響きも得られて、もしかしたら取穴良いのかも!?とちょっと自信になった。

 

④5月中旬。三陰交地獄

 

自己刺鍼の授業2回目。足三里と三陰交好きなほうに打っていいよと言われる。三陰交は子宮を収縮させるので月経周期や妊娠などの点で女子は注意するよう割と細かい説明がされる。が、自分はどれにも該当しないと思い調子に乗って左右の三陰交左右それぞれ3~5本練習で打った。相変わらず刺入の自信はなく鍼枕の進歩もないけれど、自己鍼はちゃんとできたので調子に乗る。授業中体調の変化なし。

 

放課後、道場に行く前にカフェでコーヒーを飲んでいたら周期的に起こるはずのない生理痛的な痛みが襲来。かなり痛くてテンパる。三陰交に打ちすぎたためとしか考えられずトラウマになる。

 

⑤5月下旬。鍼の練習から逃げる。

 

鍼枕は相変わらずレベル2以上は刺さらない。できないから段々イヤになってきた。しかも先の三陰交のトラウマで、自分が鍼打ったら人が具合悪くなるんじゃないかという思いまで芽生えてきて自分が鍼師になるのが怖くなる。これから2週間くらい授業以外で鍼に触らなくなった。灸ばかり練習する日々を送る。

 

⑥5月下旬。対人刺鍼のチェックテスト。

 

クラスメイトとの対人刺鍼の前に先生に刺鍼してチェックを受ける。全く練習していないまま付け焼刃で受ける。消毒・切皮・刺入・抜鍼・後処理までまんべんなく低評価をもらった上、抜いた鍼を床に落として空気を凍らせた…。総評は「全体的にもたつく」でもちろん不合格。次の授業でギリギリ合格するも、ますます自信が無くなり鍼がイヤでさらに練習しなくなる。

 

⑦6月上旬。先輩にアドバイスを乞う。

 

鍼師の養成校に通ってるくせにあまりに鍼を触っていなくて急に将来が不安になる。

学外のセミナーで他校の先輩や鍼灸師の方と会う機会があり、そこで相談したところ、刺入練習の具体的な方法や、普段の取穴の練習はていしんでやったらいいなど、色々アドバイスをいただけた。何人もの人にアドバイスをもらった手前このまま練習せず変化がないと次回会わせる顔が無いと思いその日の夜から練習再開。

 

やっぱり刺さらない。全然刺さらなくてみじめな気持ちになる。しかしこのままやらなかったら変化がないのは明白なので刺さらなくてもとにかく続ける。

 

毎日1時間くらいやっていたらレベル1と2は入るようになり、時間はかかるもののレベル3の硬さまでちゃんと2㎝刺入できるようになった。自信がついた。

 

⑧6月中旬。授業で対人刺鍼。

 

消毒の手順や押手で細かいミスが残るものの、全体的に滞りなく終えられた。チェックテストの時と比べたら自分的には見違えるような変化。

 

鍼枕にも刺さらなかった頃は、「人に刺そうとして刺さらなかったらどうしよう」とそれで頭がいっぱいで消毒や揉捏や抜鍼のことが一切考えられなかったけど、刺入の心配がなくなったらもう少し全体が見えるようになった。

 

出来ないところ=心配の種になって、他の要素の足を引っ張ることを実感。他の勉強も出来ないところを潰していくのが良さそうという学びも得た。

 

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これが、私が初めて人体に鍼を刺してから今日に至るまでの記録です。

人体に鍼を刺せるのは日本では医者と鍼師だけ。学生と言えど、そんな特殊体験の一部を経験して、ちょっと一線を越えた気がする。

 

まだまだ切皮も押手も他の部分も粗々で修正点はいっぱいあるけれど、とりあえず「鍼キライ!コワイ!刺せない!」状態からはブレイクスルーできた6月でした。

 

うじうじした私の悩みを聞いて下さった方、アドバイスを下さった方、本当にありがとうございます!多分また泣き言言うので今後ともよろしくお願いします…!