リハの授業で先生が
「人がどのように弱っていくのか、見ておくのも大切なこと」
と仰っていて、
私は、あんまり見たことがなかったなぁ…と。
デイケアでバイトするようになって、初めて少しずつ目の当たりにして、
なんだろう、当たり前のことだと頭で分かっているのに、驚く。一瞬、理解できない。そうじゃなかったじゃないですか、と思うことがある。ああ、違う、私が合わせないと。と思って切り替える。
私はただの介助者だからこのくらいの気持ちだけど、家族とか、もっと身近な人はどんな気持ちなんだろう。
よく「家族は老いを認めたがらない」なんてエピソードを聞いては「そんな認めたがらないとかあるかなぁ…」とあまり想像も共感もできなかったけど、なんか最近、分かる。
認めたくない。その人の言ったこと、これまでと違う様子に、驚く。
家族だったら、仲良しだったら、きっとこんなもんじゃないだろう。
先生が仰った冒頭の言葉が、そこだけ印象に残ってて、どういう意図だったのか忘れてしまったけど、
こういう驚きに慣れたほうがいい、というか、人が老いていくのを目の当たりにした時、自分が一体どういう気持ちを抱くか、どう接しようとするのか、そういうのを知っておいたほうがいい、ということなのかな…とふと思った。
先生に聞きたいことがいつもいっぱいあり過ぎて、あと取るに足らない勉強と関係ないお喋りもついついしてしまうんだけど、今度お話することがあったらどういう意図だったのか聞いてみよう。