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日常の些事。

効果測定

先日、教習所で初めての試験(?)があった。

 

それは「効果測定」と呼ばれていて、仮免と関係がありそうなものだった。

 

「50点満点の試験で45点以上取らなければ仮免がもらえない」「必ず学校が用意した練習問題300問をやってからでないと受験できない」というようなことを、数日前の第一段階最後の学科教習で教官が言っていたことを朧げに思い出す。

 

しかし思い出したのは効果測定の前日である。この日まで、私は全く勉強していなかった。もちろん練習問題は1問もやっていない。サイトにログインすらしていなかった。

 

マズイ…。そう思ってログインして問題をやってみたらノー勉でも40点位は取れるけれど45点に到達しない。特に標識や信号が壊滅的で私が正確に覚えていたのは「この先横断歩道」の菱形と、どう見ても練馬区のマークにしか見えない「優先道路」だけだった。

 

これは教本を見なければ…とカバンを開けたらなんと学科教習のテキストだけ無い。後で確認したら前日の技能研修の時に教習車の中に置き忘れていた。いかにも私がやりそうなすっとこどっこいな展開に目眩がした。

 

ほぼ何も覚えていないまま試験当日の朝を迎えた上に教本もない。とにかく練習問題はやらなければならないので学校に行く電車内でひたすら問題を解く。50問の練習問題が6パターンあり、45点を超えられたものは一つもなかった。

 

そうこうしているうちに学校に到着。春に免許を取った新卒のクラスメイト達に事情を説明して問題を一緒に解いてもらう。1問ずつ何故その答えなのか説明してもらい何とか理解が追い付いた。正直、学科教習よりクラスメイトの説明のが分かりやすかった。

 

クラスメイト「こういう書き方は引っ掛けだから、問題文に引き摺られて間違いだと思わないように…」

 

私「そもそも何にも覚えてないから引っ掛けられてるかどうかも気付かないんだけど…」

 

クラスメイト「……」

 

私「……」

 

なんか、教えてもらってるのにすみません…って思った…。

 

休み時間も問題に付き合ってもらい、いざ教習所へ。

 

到着してすぐ起き忘れた教本を回収してザッと目を通す。

 

効果測定本番は50点中46点で、なんと一発で通過した。

 

朝まで何も覚えてなかったのに…教本も無かったのに…

 

これはどう考えても練習問題に付き合ってくれたクラスメイト達のお陰である。

 

「ヤッター!これで後は技能教習だけだ!」

 

意気揚々と教官に報告に行く。

 

(つづく)