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日常の記録。

【参加レポート】在宅鍼灸師ジェネラリストコース⑥肩関節編

毎週金曜の夜に受講していたHAMT主催の在宅鍼灸師ジェネラリストコース

11月の最終金曜日に、ついに3ヶ月のコースが終わりました。

最後は肩関節編!肩周辺も含めた肩関節の評価と運動療法、加えて鍼灸治療で要望が多い肩凝りに対するアプローチについて学びました。

 

肩関節の構造や疾患は学校で習ったし、今回はわかるぞ!と意気込んだものの、今回もそう単純な話ではなかった…

 

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肩の評価をしてと言われたら、パッと思いつくのはローテーターカフや上腕二頭筋の長頭などの筋肉。今回の講座でも最初に「肩の評価は肩甲骨から」という話だったのであながち間違いではない。しかしこれでは不十分、ということを習っていった。

 

初めて知ったのは関節包も評価しなければならないということ。関節の動きに制限があると聞くとつい、動きがある筋肉に問題があるのでは?と考えてしまいがちだったけれど、静的に肩を安定させる関節包の緊張によって動きが制限されている場合も考えないといけない。

 

そして関節包の緊張が最も安定する肢位は解剖学的肢位ではないという驚き!肩甲骨と上腕が一直線になる、肩甲骨面上にある状態が関節包にとって最も負荷が少なく、関節包の緊張はこの肩甲骨面上の肢位で評価する必要があることを初めて知った。

 

肩の運動は、関わる関節も多いし、筋肉も関節包も見ないといけないし、球関節であっちにもこっちにもぐるぐる動くから色々な方向で制限の原因を確認しないといけないし、全コースの中で一番評価が大変かも…と復習しながら感じた。

 

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最後は肩凝りについて。

 

肩関節といえば三角筋で覆われているあの部分も含めて肩なのに、世の中一般の「肩凝り」で凝る場所のイメージにそこは含まれていない。「肩が凝って〜」と言われる場所は主に後頸部〜肩甲骨の真ん中らへんあたりを指す場合が多い。かくいう私も専門学校に入る前は同じ感覚で、肩と言えば肩車で子供を乗っけるあの部分というイメージだった。

 

そんなわけで所謂「肩凝り」の原因の評価には僧帽筋や前鋸筋、肩甲挙筋の評価も必要になってくる。これらの筋の過緊張によって肩甲骨の位置が正常な位置でなくなって、肩が挙がってしまっているのが肩凝りの原因の一つになっているため、肩甲骨の位置・原因の筋に合わせたストレッチを習った。自慢じゃないけど私は10年来の肩凝り持ちなので、なで肩タイプの肩凝りストレッチの方法を習えたのはありがたかった。

 

複合的で難しかったけど、胸椎と肩甲骨の運動連鎖について、姿勢からイカリ肩タイプかナデ肩タイプかを見る方法も学んだので、姿勢から肩凝りの原因を絞れるようにもなったらかなり便利そう。ストレッチの方法自体はとても簡単だったから、原因の筋さえ分かればどこでも簡単にできて役立ちそうだなぁと思った。資料の表見ながらじゃないと全然パッとは考えつかないけど…。

 

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最後の最後で複雑極まりない肩関節がテーマで、姿勢評価や運動療法の難しさを改めて実感したところで講義は終了。

ホント難しかった、の一言に尽きる…。

 

講義全体の感想はTwitterでも呟いたけど、自分の記録も兼ねて、別途記事を書こうと思います。

 

ひとまずは!3ヶ月の間丁寧に教えて下さった白石先生、ありがとうございました!

残りの学生生活、卒後の臨床に少しでも繋げていけるよう引き続き学び続けます…!