9月から、毎週金曜夜に開催されている【在宅鍼灸師ジェネラリストコース】というセミナーに参加している。
「患者さんがどんな姿勢なのかが分かれば、痛みを引き起こしている原因部位に必要なアプローチができる!」をテーマに、
- 姿勢のどこを見るか?
- どう見るか?
- 痛みを取り除くにはどんな運動をしたらいいか?
などを、PTであり鍼灸マッサージ師でもあるてっちゃんさん(白石哲也先生)が丁寧に教えてくれる。
初回・2回目で姿勢評価の概要を学び、今回からいよいよ各論!3回目と4回目のテーマは【股関節】だった。
前回までの感想はこちら。
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皆さん、股関節ってどんなイメージだろうか?
運動学未習の鍼灸学校2年生の私のイメージは「脚」だった。大腿骨や大腿四頭筋やハムストリング…受講前、私の頭は大腿部でいっぱいだった。大腿骨頭が臼状関節に嵌っている、あの部分とそこから下のイメージ。
しかし股関節編の前半のメインは股関節の上部【骨盤帯】だった!
股関節の痛みは私が想像していた「臼状関節」のあの部分を見るだけでは駄目で骨盤全体=骨盤帯まで目を向ける必要があるということを学んでいく。
「骨盤帯の問題や感染症などのレッドフラッグが除かれて初めて、臼状関節の部分が原因か考えられる」ということを初めて知った。
私は骨盤大腿リズムも今回の受講まで知らなかったので、このセミナーを通して骨盤帯と大腿部の繋がりを初めて意識できた。
また、股関節の可動域が制限されるとどんなADL(日常動作)が出来なくなるか?
爪切り、靴下を脱げない、お風呂に入る時浴槽が跨げない、ちゃんと歩けない、立ち上がれない、などなど。
日常動作は筋力の問題だけでなく、関節の嵌まり方によってもかなり制限されることを知った。
まだ運動学を授業で習っていないこともあって不良姿勢が引き起こすのは筋の痛みというイメージが強かったけれど、不良姿勢が定着してしまうことで関節もその形状で固定されてしまい、本来の可動域まで曲げたり伸ばしたり出来なくなってADLに大きく影響することを理解した。
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股関節編は、元々の自分の認識がズレていたこともあって前回の姿勢評価の総論よりも難しく感じたけれど、関節可動域と具体的なADLを組み合わせて解説してもらったり、画面越しに教えてもらいながら実際に腰椎の動きを制限した状態で自動運動をして確認してみたりしたので、イメージがつきやすかった。
関節の運動、骨と骨、それを跨ぐ筋が連動して動くイメージが全体的に浅かったので、今回の講義を通して「身体って部分じゃなくて全体の繋がりで動いているんだ!」というイメージを持てたのがすごく良かったと思う。
次回は膝関節!引き続き頑張ります!